【コロンビア日記22】傷

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テレビをつけながら眠るウンベルト。彼も僕が部屋を借りてるダニエルの家に一緒にアルタケルという小さな町で暮らしている。ダニエルのいとこ。

彼は夜中にいつも起きだしテレビをつけ、耳元にラジオを置いて毎朝6時に仕事へ出かけるまでまどろんでいる。

雷の鳴り雨が強く降るある夜、寝ている僕の枕元で彼が僕を呼んだ。それまで彼とはあまり話したことがなかったのだけど、少し興奮気味で半寝の僕に仕事のことなど脈絡なく話しかけてきた。なんか変だなと思いながら、あいまいに相槌を打っていた。

少し間が空いた後、彼がこんな話を切り出した。
「去年、この家の近くで大きな爆発があったんだ。ブーンって。それからバババッって銃声がなってさ。それがいつまでたっても鳴り止まないんだ。もう怖くってな。ダニエルはデイシィとソフィアを連れて奥の部屋に行ってたけど、デイシィもソフィアも震えてて。怖かったんだよなぁ。」

トタン屋根を雨が打ち、窓から雷の光が差し込んだ。

彼も山間の集落から避難し、この町で暮らしている。両親は仕事を求めてエクアドルへ行った。他に4人いる兄弟は、2人がエクアドルに、もう2人はこの近くで家庭を持ち暮らしている。
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