リアル Day:2008.09.05 00:14 Cat:日記 古本屋で『リアル』を立ち読み。 スラムダンクの井上雅彦が書いている漫画。障害者のバスケを中心に話が進んでいく。と、内容は有名漫画だからここで書かなくてもいいかな。前に1,2巻まで読んでて止まっていたんだけど、続きを手に取ったらそこにあった6巻まで(何巻まで出てるんだろ?)一気読み。何度もぐっときた。立ち読みの分際で何を熱くなっていると、店員の声が聞こえそう。でもね、入り込んでしまいましたよ。どうしたらあんなに厚みのある話が書けるんだろう。不器用さ、挫折、劣等感、喜び、悲しみ、恋心 - 誰でも持ってるものだけど、人によって感じ方も違うし、あらわれ方も違う。それが個性とおもう。漫画の中に出てくる人たちにも皆違う心がある。キャラクターって言うより「心」があるという方がいいと思う。 もちろん、丹念に取材しているからこその厚みだとおもうけど、それ以上に作者の中にあるものによるのだろう。 忘れてしまうんですよね。その時その時の細かな感情って。なんか思い出ってやけに劇的なものになってしまったりして。井上雅彦さんの作品は、その劇的なものになってしまうのをぐっと抑えてるところがある。だからそんな所にものすごく入り込んでしまうのかな。そういうわずかな感情を読みながら思い出してるんだろう。そんなに人って劇的な分かりやすいものじゃないです。登場人物に、すごく不器用な人がいる。名前なんていったっけかなー。「道」を探してるんですよ。今週のヤンジャン見たら、なんかこれだって言うことに心が決まった感じ。あの人すごく好きです。でも陶芸家のお父さんとのやり取りもなぁ。あそこでもやられたなぁ。また楽しみが一つ増えた。<訂正>井上雅彦→井上雄彦(たけひこ) 関連記事 9月 リアル 写真展 スポンサーサイト URL Comment(3)Trackback(0)Edit