帰省

今日エクアドルへ電話をした。亡くなったルイス・フェリペさんの息子ルイスへ。

電話の声は前と変わらず元気そうだった。「これから朝飯だよ」って。
日本との時差は14時間。向うはこれから一日が始まる。

父親のルイスさんの遺体は、彼の奥さん、息子のルイスたちの手によって、コロンビアに暮らす家族のもとへ運ばれたそうだ。お姉さんとお兄さんが暮らすリカウルテにお墓がたてられた。

以前、彼は言っていた。「おれは二度とコロンビアには帰らない。」 彼はそう決意して、新しい居場所をエクアドルに少しずつ築いていった。

彼と初めて会ったのは、2007年の12月。もうすぐクリスマスという時期だった。出会った数日後、仲間が暮らすリタ近くの、小さな集落へお祭りに行った。そこで彼の姉夫婦を紹介してもらった。その日は、そのままルイスさん、彼の義兄マヌエルさん、地元の人たちと朝まで飲むことになった。そのとき彼は周りのエクアドル人たちに、コロンビアがどんなにいいかを話していた。辛いことがあったコロンビアだけど、やっぱり彼にとってそこは大切な故郷だったんだ。「まさか一緒に酒を飲むなんて思ってもみなかったな」そう言ってくれたことが、ドキドキしながら彼らのもとを訪ねた僕には、とても温かかった。

そうか、ルイスさんはコロンビアに帰ったんだ。

あと3か月でクリスマスかぁ。
声を聞いたら無性に会いたくなった。


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Comment

アーティストの友だちが言ってました。交通事故に会って、何十年も車いす生活をしています。「しんどい時こそ、画を書き、物を造る。きっとその時にしか出来ない物ができる。アートは心を表現するものだからね。」大輔さん、友だちに会えなくてつらいと思いますが、良い写真を撮って下さい。
  • 2011/11/15 04:00
  • 溝口尚美
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コメントありがとうございます。そうですね。ただ、何時も僕は当事者になれないんだなぁというのを感じてます。結局そこにいる人と共有してるところってほんの少しで、その自分が何をしなければいけないのか。相手を分かりたいけど、分かった気になってはいけない様な。何を伝えなきゃいけないのか。はやくちゃんと写真が撮れるようになりたいっすね。
  • 2011/11/17 21:19
  • 柴田
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