日記 7.21 コロンビア

昨夜は窓あけっぱなしで寝たら、夜なか寒くて目が覚めた。
押し入れにしまいこんだ毛布を引っ張り出す。



コロンビア南部カウカ県のトリビオで、警察施設を狙ったゲリラlas Farcによるテロが起き、市民にも犠牲者が出た。
トリビオを含むカウカ県北部は、先住民族ナサが多く暮らす地域。僕が長い期間世話になっていたハンバロというナサのコミュニティは、その隣にある。
警察施設を狙った攻撃は以前から繰り返されている。ハンバロへも小規模ながらおきていた。
しかし、このトリビオに対しては執拗なほど、大きな規模で繰り返されている。ハンバロの友人は、「なぜいつもトリビオなのかおれも聞きたい」と話す。

北部カウカの温暖な地域では、コカの栽培が盛んだ。現地の人々にとっては、コーヒーとともに、貴重な現金収入源となっている。麻薬取引で活動資金源を得るFarcにとって、重要な場所となっている。

しかし、トリビオに対して繰り返される執拗な攻撃はなぜなのか。他の武装組織とのパワーバランスなどもあるのかもしれない。ただ、いつも犠牲になるのは市民だ。

トリビオと境を接する集落に、僕にとって家族の様な友人たちが暮らしている。彼らも以前、幼い子供を戦闘の巻き添えで亡くしている。

3.11の震災のニュースはコロンビアでも大きく報道されていたようだ。震災後に、FACEBOOKでのやり取りが増えた。心配してくれる友人たちからメッセージが届き、チャットでやり取りをした。
幼い弟を紛争で亡くしたある友人は、本気で「おれは日本のために何をすればいいんだ?」と聞いてきた。初めて出会ったとき彼は14歳、今はもう19歳になる。僕は「日本にいる僕らのことを思ってくれるだけで、めちゃくちゃ勇気が出るよありがとう」と答えた。
彼の家族は、山村でコカとコーヒーを作り生活している。日本に来ることは、資金的にもとても簡単なことじゃない。でもそんなことに気を使ったわけじゃなく、日本のニュースが流れた時に、僕のことを思い出し心配してくれたことが嬉しく、それに勇気づけられた。

今までと立場が逆になって改めて感じさせられることが沢山あった。

別の友人は、「はやくハンバロに帰ってこい。お前の家族の分の部屋くらいなんとかなるぞ」と言ってくれた。

多くの日本人にとってコロンビアといったら危険な場所というイメージがあるだろう。実際、身近な所に暴力が存在している。しかし、どこもかしこも危ないわけではない。彼らは危険を認識し、それを遠ざけ、近づかない様に生きている。現地に滞在していた僕は、彼らの生活習慣の中で守られていたんだと強く感じる。

現に今この時も、そこで毎日の生活を送る人たちが沢山いる。ぼくらと同じように、他愛なく、何気ない日常を送っている。どんな場所でも彼らにとって、そこがかけがえのない故郷なんだ。

彼らから見たら、今の日本は日常とかけ離れた世界なんだろうなぁ。

今度コロンビアに行ったら、また違った思いで歩いて話を聞くことが出来るのかもしれないなぁ。

さて、今日も一日が始まりますな。






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