日記 7.16 大子町 

  • Day:2011.07.18 21:04
  • Cat:茨城
7月16日、茨城県大子町の「大子町畜産農業協同組合」にて食肉用子牛の競りが開かれた。
2カ月おきに開かれている。

直前の7月8日から9日にかけて、福島県の一部地域から出荷された食肉牛から基準値を超えるセシウムが検出された。それを受けて開かれた今回の競りでは、開催前に「国・県からの、稲わらの調査依頼に対して、問題のない結果が出ています」とのアナウンスが流れた。

大子町では、家畜のえさとなる稲わらは、そのほとんどが町内の農家によるものだという。そのため、状態を把握しやすいそうだ。

しかし、この日の相場は例年に比べ平均で4万~6万円ほど低く取引された。
買い付けに来ていた業者は「5月の時点ではほとんど影響はなかった(値段)、今回は当然福島で肉にでたと言うのが大きい。」「全頭検査も含めて、とにかく消費者が安心できる体制づくりが必要だ」と話す。

この地域の畜産農家は、お茶の栽培と兼業しているところも多い。
ある農家の方は「今年はお茶が一回も出荷できなかった。その次は牛。やんなっちゃうよね。」とこぼす。

良い肉質を作るためにその飼料には気をつけて管理している。大きな手間と時間をかけて子牛を育てる。
震災後、まさしく事態に「翻弄」され続けている。その胸に抱えるのは怒りなのか落胆なのか僕には分からない。
それでも、来年の収穫に向けお茶畑の手入れをし、牛の世話を続ける。

町では今月、放射能の専門家を呼び町民に対して、今何が起きているのか、どう対策をしていけばいいのか説明かを開いた。会場では多くの質問が飛び交ったという。多くの人は現状を把握することすら困難なのではないか。次々に起こる事態に自分の生活をどう適応させていけばいいのだろうか。僕自身よくわからないことだらけだ。しかし、自然を相手にする人々はまさに事態の最前線に立たされている。

農家さんに声をかけると、ど素人の僕に丁寧にどう牛を育ててきたのか語り、カメラを向けると「(牛の)元気なとこ撮ってねぇ」「ありがとうねぇ」と優しく答えてくださる。

大子だけではない。沢山のことを抱えながらも当たり前の毎日に生きてきた人たちが置かれているこの状況に、大げさではない何か、寄り添わせてもらうことができれば。DSC_5147_convert_20110718210249.jpg
競りの開始を待つ畜産農家の家族
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