日記 10.30 「これからが本当の問題」

茨城で取材中。
水菜専門に大規模に手掛ける農家さんを訪ねる。「これからが本当の問題」と。
震災直後、最大で1/50まで落ち込んだ売り上げ(前年比)は回復したが今も1/10。作物価格は震災前に戻ったが、8人いた外国人研修生が2人になり、生産力が落ちた。首都圏のかなりの食糧をまかなっているこの地域では、規模の大きな農家が多い。農業に従事する地元の若者が減り続けており、以前より外国人労働者は、貴重な労働力となっている。その外国人が、原発事故によって帰国してしまったのだ。

現在、出荷停止による損害保証はでたものの、それはマイナスがゼロに近づいただけ。
収入が大きく落ち込むなか、前年収入に対する税金、設備投資のローン支払いがせまる。

収入が途絶えていた期間、生活費を借り入れていた人も多い。さらに、人手不足で、出荷が追いつかず、荒れた畑や設備の復旧には、新たに資金も労力も要る。保障の対象となったのは、前年の売り上げに対する損失分だという。そのほかの目に見えにくい被害金額も多い。

「問題はこれから」 抜け落ちていた視点を突きつけられた。 冗談めかして「首くくるしかないかなぁ」と話すひとに、返す言葉がなかった。

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おじとおば

  • Day:2011.10.16 18:24
  • Cat:日記
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2004年 ニカラグア

2004年、ニカラグアの首都マナグアゴミ捨て場に通っていた。
毎日、毎日、一ヶ月間通い続けた。沢山の人が働き、生活するその場所で、僕は初めて写真を撮るために人と真正面からぶつかった。今考えると、無我夢中だった。何かを掴まなければと必死だった。

その直前に、ある方の後をついて、そこに入った。そして突き放され、一人になった。
ここが僕にとってのスタートラインだったのかもしれない。

ゴミ捨て場で、一人になって初めて、そこを生活の場としている人たちと向き合った。
相手を知らない怖さの中で、腹を決めて通うようになって、相手の顔が見えてきた。同じ人間だった。
僕が相手の顔を見ると、相手も僕の顔を見てくれるようになった。僕が名前を呼ぶと、相手も名前を呼んでくれた。

ニカラグアは暑かった。本当に暑くて、自分の小ささに打ちひしがれて、くたくたになった。
でも、今も体の中にくっきりと残っている。ゴミ捨て場に立ち込める煙、腐った果物の匂い、熱風の温度、交わした会話、人の声。

時々、どうしようもなく自信がなくなる。そんな時、どうしようもなく苦しくなる。いつまでたってもこの繰り返しだ。そのたびに、今の自分は間違っていないかと不安になる。 数年後のその方に会ったとき「僕は間違っているんじゃないでしょうか」と話すと、「みんな間違いだらけだよ」といったくださった。


心が折れそうになったとき、ニカラグアを思い出す。志を忘れてないかと自問する。




稲刈り④

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スティーブ・ジョブズ スタンフォード大学での卒業式スピーチ

  • Day:2011.10.06 16:51
  • Cat:日記
アップルの、スティーブ・ジョブズのスピーチ翻訳文 スタンフォード大学卒業式にて
https://sites.google.com/site/himazu/steve-jobs-speech

今日この文章を読めて本当によかった。

<甲状腺機能>福島の子供10人に変化 NPO検診(yahoonews 毎日新聞配信)

  • Day:2011.10.04 23:23
  • Cat:日記
<甲状腺機能>福島の子供10人に変化 NPO検診(yahoonews 毎日新聞配信)

長野県松本市のNPO法人「日本チェルノブイリ連帯基金」(鎌田実理事長)と信州大医学部付属病院が、東京電力福島第1原発事故後に県内へ避難した福島県の子どもを検診し、130人中10人で、甲状腺ホルモンが基準値を下回るなど甲状腺機能に変化があったことが4日分かった。健康状態に問題はなく原発事故との関連は不明といい、NPOは「参考データがなく、長期の経過観察が必要だ」と話している。

 10人の内訳は▽甲状腺ホルモンが基準値以下1人▽甲状腺刺激ホルモンが基準値以上7人▽甲状腺組織が壊れたことなどを示すたんぱく質「サイログロブリン」の血中濃度が基準値以上2人--で、甲状腺異常や甲状腺機能低下症はなかった。

 長野県茅野市に避難した生後6カ月~16歳の130人(男75人、女55人)を対象に7月28日~8月25日、問診や尿・血液検査をした。

 甲状腺は、身体の発育に関連する器官。甲状腺ホルモン分泌にヨウ素が使われるため、子どもは大人より放射性ヨウ素を蓄積しやすい。【大島英吾】

以上転載終了。


稲刈り③

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大子町の斎藤さんご一家と菊池さんご夫婦。
お茶栽培と酪農を手掛けている斎藤さんは、今回の原発事故の被害を大きく受けきました。
7月に初めてお茶栽培が盛んな、大子町左貫地区を訪ねたとき、奥さんの裕子さんに出会いました。地域の様子を聞こうとすると、「せっかくだからお茶でも飲んできなぁ」と自宅にお邪魔し、それ以来、度々訪ねるようになりました。お邪魔するたびに、色々ごちそうになって、野菜までもらい、なんだか申し訳ないなぁと思いながらも、この日は一晩泊めていただいてしまいました。
仕事の合間に皆さんが口にする「休みなぁ」という言葉が、とても優しくて、いつまでも心に残ります。

コロンビアにいるときに、せっかちな僕はいつも「tranquiro(トランキーロ)」と言われていました。訳すると「落ち着きなさい」とか「あわてないでいいよ」という意味でしょうか。
ですが、大子で聞く「休みなぁ」と穏やかな口調で話しかけられる「トランキーロ」は、相手に対する同じ思いやりが込められてるようで、なんだかすごく似ているように思います。

これまで「故郷」というものと疎遠で来た僕は、それぞれの「故郷」で暮らす人たち接することで、少しでもその生活を共有したいと、今感じています。ここには、多少の憧れも含まれています。

話は少し飛ぶかもしれませんが、こうすることが、もしかすると、福島で故郷を離れざるを得ない人たちの思いを、分かち合うことにつながるのかもしれないとも感じています。

稲刈り②

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稲刈りを終えて家路につく所さんご夫婦。
(茨城県城里町)

稲刈り①

  • Day:2011.10.01 22:24
  • Cat:日記
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刈り取った稲を、組んだ棚に干します。 
福島に住んでる叔母です。午前中にいきなり訪ねたんですが、午後になったらうっすらお化粧してました。アップの写真は後で持っていくので!

(福島県矢祭町)
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