Nosotros  

写真展の写真編集にやっとめどがついた。

まとめている中で、今まで取り散らかしてきた写真が一本の線につながっていった。そのキーワードは「故郷に対する思い」。その思いが根底に流れる社会に出会った。その思いをおそらく意識することなく共有する人々の間の安心感。そして、それを失った人々の悲しみ、失う危機感から立ち上がる人たち。 そこにある喜びも悲しみも流れる血も全ては「故郷に対する思い」からなのかもしれない。

僕は出会った人たちが「nosotros(私たち)」と言う言葉を使う時、いつもうらやましいと思っていた。自然に出てくるその言葉には、他人に依存しているなんて弱い面はないと思う。弱さから求めるつながりではない。私たちの土地、私たちの歴史、私たちの自然-。当たり前にある人々の間にある共通の故郷に対する思い。

僕は過剰に語られる「アイコクシン」なんて好きになれない。
何となく勘違いされるといやなので書いておこうかな。いらぬことかもしれないけれど。

あの優しさを含んだ「nosotros」が好きだ。



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写真展します。

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来週から茨城県のつくば市で写真展をします。

お近くの方、お時間のある方、ぜひ来てください。
自分は毎日会場にいます。



「A LA MADRE TIERRA -南米、今を生きる先住民族」

場所:筑波大学大学会館別館ホール(TXつくば駅、つくばセンターバスターミナルより、関東鉄道「つくば大学循環・右回り」行き、大学会館前下車。190円 
日時:2010年3/29(月)-4/2(金) 9:00-17:00(初日10:00から、最終日15:00まで)
お問い合わせ:daisuke.pp@gmail.com 080-2079-5347 (柴田大輔)

車で来られる方は、駐車場をご案内いたしますので、事前に御連絡下さい。

http://www.tsukuba.ac.jp/hall/index.html
↑こちらにも詳細を載せていただいきました。



「A LA MADRE TIRRA」は、「母なる大地へ」と言う意味です。

自分はいったい誰なのだろうと考えた時に、心の中に浮かぶものはおそらく国籍や人種よりも、生まれ育った場所に結びついたところが一番のよりどころになるんじゃないかと思います。
僕は物心がついてから思春期を茨城県土浦市の団地で過ごしました。その団地の中の空気や人たち、その周辺の住宅地や田んぼ・畑、その土地独特の言葉がもつ雰囲気、匂い、それらが故郷として自分の根っこにはあるのだろうなと感じます。それはそんなに広い地域ではなくて、子供の時に自転車で回れるくらいの範囲の中のことです。

僕はこの5年位南米へ通い続けています。その中で「先住民族」という、その土地に古くから暮らす人々にでいました。彼らは多くの事を「NOSOTROS(私たち)」と言う言葉で語ります。それは同郷の人達の事であり、その土地の自然・歴史などを含めたものに感じます。

「母なる大地」はこの場合、「故郷」と言うことでもいいかもしれません。僕が出会った人たちは、その故郷を守ってきた人たちであり、また一度失った故郷をもう一度生み出そうとする人たちです。「故郷」と言う言葉の中には、実際の土地とともに子供の時に見た風景や匂いの記憶があります。僕にとっての団地と彼らの言う「MADRE TIERRA」は同じ意味をもつんじゃないかと思います。

自分の心が帰れる場所、自分がどこから来たのか記憶をたどった時に鼻の奥に蘇る匂い。

「先住民族」や「土地の問題」が語られる時、話が大きくなってしまうと思います。実際にそれらが含む事は、多くの人達にとって無関係ではないことです。しかし、そのに暮らす人たちにも僕たちと同じ毎日があり、日常があります。うまく言えませんが、彼らとの出会いからこんなことを思うようになりました。

大げさな言葉ではないところの、彼らが守ろうとしているものを伝えることができたらと思います。




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