沈黙を破って-グアテマラ戦時下性暴力スピーキングツアー2012-

さる11月10日、中米グアテマラからアリシアさんという36歳の女性を招いて講演が開かれた。
僕は会場の撮影などのお手伝いで参加した。

アリシアさんは、当時まだ内戦の最中に先住民族として生を受けた。
山間で凄惨を極めた内戦は、彼女の故郷でも多くの犠牲者がでた。4歳の彼女が、目の前に横たわる多くの村人の死体を避けながら逃げ出したという。

講演の主題は、戦時中の軍による農村に暮らす女性への性暴力被害を訴えることだった。
反政府ゲリラが潜伏すると言われた農村の男性が軍によって虐殺され、女性は軍の駐屯地へと連れ去られた。
そこでは、食事や選択といった兵士の日常の世話をすると同時に、性の対象として毎日複数の兵士の相手をさせられていた。

戦争が終結しても、多くの女性はそのことを口にすることができず、事実が表に出ることがなかったという。
現在暮らす集落に、当時の兵士が暮らしているということも、被害者が口を閉ざす大きな要因だという。

大きな変化が起きたのは、以前、日本で開かれた元従軍慰安婦の話をグアテマラの女性が聞いたことだ。
このことに大きな勇気を抱いた彼女たちが、グアテマラで立ち上がり、この問題を公にした。

その後は、現在に至るまで国を相手に戦い続けている。


グアテマラでは、国・軍の力は大きい。人権活動家に対する暴力がある。暗殺の対象となることもある。

アリシアさんが講演の中で、「私は死ぬ覚悟がある」と話していた。
本心だろう。僕は震える思いがした。

以前に見たコロンビアで起きている、土地をめぐる問題を取り上げたドキュメンタリー番組の中で、国と戦う若い女性は「私は(先祖から受け継いだ)土地のために死ぬ覚悟がある」と話していたことを思いだし、目の前のアリシアさんの姿が重なった。

コロンビアでも、権力に対して意見を言う人が、時に殺害の対象となっている。

どんな人が声を上げているのか。直に触れることで伝わることは大きい。
遠い場所のことかもしれないけれど、心に触れる何かが、人を動かし、状況を変えていくのだと思う。

アリシアさんの講演は、以下のスケジュールで続けられます。

■11月20日(火) 北海学園大学(札幌)16:00~
 平野(011-841-1161[内線2265])
■11月21日(水) 札幌市民ホール(札幌)18:30~
 越田(090-7519-1731)
■11月23日(金) ふくふくプラザ502号室(福岡)18:30~
 足立(080-5259-1558)
■11月25日(日) 久留米市男女平等推進センター(久留米)13:00~ 
 浅野(090-8666-8857)

お近くの方は是非足を運んでください。



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グアテマラ 2004年 ②

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