コロンビア日記
- Day:2022.06.02 11:54
- Cat:未分類
選挙の翌日は祝日。早起きするつもりもなく、9時に布団から出た。覚悟していた二日酔いにはなっていなかった。
朝ごはんを出してもらった。その後、ノルベイが十字架のある場所へ誘ってくれたので、彼の息子と3人で歩いた。
途中、約10年ぶりにカンポアレグレを通ると、住民の皆さんが、文化施設(Casa de Cultura)を作るための共同作業(ここでは「ミンガ」と呼ばれる)をしていた。近くのCasa de la Juntaでは、みんなのお昼をしているところで、会いたかったイサベラさんとも会うことができた。ひとしきり話をして、お昼を呼ばれることに。ミンガの昼食は、大鍋でつくった煮込みを皆で食べるのが楽しみの一つ。洗面器のような大きな器に並々と分けられ、腹を満たして午後の作業に臨みます。
十字架まで歩き、戻ってくる。途中、ノルベイが合わせたいと言ってくれた女性を訪ねたが、こうれいから記憶が曖昧であり、カンポアレグレにまた戻った。ご飯を食べているところで、ノルベイが、ご飯を食べきれない息子に、こういう時の礼儀を教えていた。「すいません、袋をください」と自分で厨房に取りに行かせ、お持ち帰りをする。いい場面だった。日本語で名前を書いたり、踊ったり、その笑い声の後ろで、上空を飛ぶヘリの音が響きく。兵士を山に輸送するためのもので、この地域では良くある日常の一コマ。
この前週は、山を一つ挟んだカルドノで、警察署が武装組織の攻撃を受けたという。その前週は、ハンバロ内のエスペランサの周囲で、山に展開するゲリラの野営地に対して、終日、軍の空爆が続いた。銃撃もその前後で起きていた。
なぜ同じ地域が何十年も戦争に直面させられ続けていて、他の地域が抱えていない問題を、同じ地域が何十年も抱えさせられ続けているのか。今回の選挙で左派の候補が勝った地域に、こうした地域が集中していることの意味はなにか。都市部と農村部が、それぞれに抱える問題の違いは、あまりに大きい。
ただ、こうした農村で、治安の話題が1日の会話の大部分であるわけではないのは、もう何十年も慢性化した「戦争」が、日常のすぐ隣で繰り返されてきたからでもあり、その他に、日々のこと、将来のためにやるべきことが当然多々あるということが、こうした地域を理解する上でとても大切なことだと感じている。
小雨が降ってきた。ノルベイは家に帰り、自分はフェルナンドのところに顔を出しに行く。不在だったが、となりの携帯修理屋の旦那と雑談。プエブロヌエボの出身で、今は仮に住んでいるという、カルドノとハンバロに店を持つ。明日の朝のバスでカルドノに行くらしい。フェルナンドはまだ不在なので、ラジオ局に。マリアが番組を進行していた。すっかりプロだ。男性と雑談。局にいた3人の職員と写真撮影。歩いていると、ちょうどフェルナンドが帰ってきた。スンビコにフィン科があり、乳牛を飼っているという。今日は朝からその世話に行っていた。雑貨などを渡して、コーヒーを呼ばれて退散。また会う日まで。
サンタロサに戻ると、サッカー場の草刈り中。手伝う。暗くなる頃に終了。
ノルベイ一家の写真を撮る。夕飯、揚げ肉とご飯を呼ばれる。食後にフェリペの宿題を手伝う。
夜9時、就寝。
今日は1日バス移動をし、国境まできました。明日から、隣のエクアドルに行き、15年の付き合いになるコロンビアから渡った人たちを訪ねる予定です。こちらも久々の訪問で、少し緊張します。
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